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猫のワクチン接種について

ワクチン接種は、伝染病を予防する・重症化させない為に不可欠なものです。
ワクチンの効果を最大限にするには、いつ接種するかのタイミングが重要です。

また、健康状態や体質によっては副作用の危険や十分な免疫を獲得できない場合もありますので、ワクチンの前には健康状態を確認させていただきます。

子猫の一般的な場合

初年度は、混合ワクチンを8週齢で1回目の接種をし、その4週間後に2回目の接種をします。それ以降は年1回の追加接種を行います。

成猫が初めて接種する場合

その時点でワクチンを接種し、その3〜4週間後に2回目の接種をします。それ以降は年1回の追加接種を行います。

ワクチンの種類

  • 3種混合ワクチン(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症(3タイプ)、猫汎血球減少症)
  • 5種混合ワクチン(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症(3タイプ)、猫汎血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、クラミジア病)
  • 猫エイズワクチン(猫免疫不全ウイルス感染症)

※猫白血病ウイルス、猫エイズワクチンを始めて接種する場合は、事前にウイルス検査を行い感染の有無を確認します。
※猫エイズワクチンは上記の混合ワクチンとは異なる接種スケジュールとなりますので、詳しくはお問い合わせください。

ワクチンで予防できる病気について
猫ウイルス性
鼻気管炎
猫ヘルペスウイルスによる病気で、発熱・鼻水・くしゃみ・目ヤニなどの風邪のような症状がみられます。強い伝染力があり、他のウイルスや細菌との混合感染により重症化します。
猫カリシウイルス
感染症
猫ウイルス性鼻気管炎と類似の症状を示しますが、進行すると口や舌に水泡や潰瘍をつくります。
猫汎白血球
減少症
パルボウイルスによる病気で、発熱・嘔吐・下痢などの症状がみられ、重症になると脱水状態が進み死亡することもあります。特に子猫では高い死亡率の伝染病です。
猫クラミジア
感染症
鼻水やくしゃみ、結膜炎などの症状が見られます。比較的症状は軽くすみますが、悪化させてしまうと肺炎を併発することもあります。
猫白血病
ウイルス感染症
白血病の原因となります。白血病だけでなく、貧血や免疫力の低下、流産、腎臓病などいろいろな病気の原因になり、感染・発病した猫のほとんどは3-4年以内に死亡します。
猫免疫不全
ウイルス感染症
免疫機能の低下を特徴とし色々な症状を出してくる病気です。ただし、ウイルスに感染するだけですぐに発病するわけではなく、一般的には急性期、無症状キャリア期、エイズ発症期という時期を経ます。

3種ワクチンは伝染力が極めて強い急性感染症を予防します。室内飼育であってもすべての猫ちゃんにおすすめしています。すでに鼻気管炎等の症状が出てしまっている猫の症状の悪化を抑制する効果もあります。
5種ワクチン、エイズワクチンは野外に頻繁に出る猫ちゃんにおすすめしています。

ワクチンアレルギーについて

ワクチン接種後にアレルギー反応を起こす事がまれにあります。
可能性は低いながら、アナフィラキシーショック(血圧低下)という重篤なアレルギー反応を起こす事もあり、これは緊急治療をしないと命にかかわります。アナフィラキシーショックは通常接種直後〜30分以内に発生しますのでワクチン接種の後はしばらく院内、もしくは病院の近くで様子をみていただくのが安全だと思います。
その他の反応として、顔が腫れる(血管浮腫)、蕁麻疹、発熱、元気消失、注射部位の疼痛や硬結があります。
これらの反応は遅いと半日〜1日位経ってから症状が出る事もありますのでワクチンはなるべく午前中に接種する事をお勧めします(夕方接種すると深夜に症状が出てしまう可能性があります)。

ワクチン接種後の注意

ワクチン当日はワクチンアレルギーの症状がでないか、帰宅後も様子を見てあげてください。
注射後2〜3日間は安静につとめ、激しい運動、シャンプーなどは控えてください。
免疫(予防効果)が得られるまでの2週間は、他の動物との接触を控えてください。

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