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私たち人間が日常的に摂取している食べ物でも、ワンちゃん・ネコちゃんにとっては有害となるものがあります。
日常の生活で気をつけなければならない、ワンちゃん・ネコちゃんにとっての中毒物質にはどんなものがあるのか?
明らかに有害となるものを挙げてみます。
これらのものを誤って食ぺてしまった場合は、動物病院に相談しましょう。
玉葱・にんにく類 | 玉葱は赤血球を壊し貧血の原因となります。特にネコちゃんで感受性が高いとされ、加熱後も中毒成分は変わらないので注意が必要です。葱類・にんにく類も同様に貧血を起こさせることがあります。 |
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チョコレート | チョコレートに含まれるテオブロミンは頻脈や不整脈のような心血管系異常や、興奮・振戦・痙攣といった中枢神経興奮症状の原因となります。ダークチョコレートはテオブロミンを多く含むので特に注意してください。 |
ぶどう・干しぶどう | 有害成分は特定されていませんが、ワンちゃんで嘔吐・下痢・腹痛を呈し、数日後に腎不全が発現するとされ、腎不全から死亡した例もあります。ネコちゃんではまだ報告はありませんが、注意が必要です。 |
キシリトール | 一般的な甘味料でガムや口腔ケア製品によく含まれます。人間では害はありませんが、犬では急速に吸収され、インスリン分泌を刺激し低血糖の原因となってしまいます。また肝障害も報告されています。 |
鶏の骨 | 鶏の骨は割れると鋭く尖った状態になり、食道や胃腸管を傷つける可能性があります。骨ごと与えないようにしましょう。 |
牛乳 | 乳糖を分解する酵素・ラクターゼが不足するためにうまく消化できず、下痢を起こすことがあります。(20〜30%のワンちゃん・ネコちゃん) |
大災害が起きた時には「広域避難所」に動物と一緒に避難することになりますが、そのとき避難所の中に一緒には入れません。動物は近くの「動物救護所」で過ごすことになります。
動物救護所では、ワンちゃん・ネコちゃんに必要な生活用品を基本的に飼い主の責任で揃えることになります。
そのために必要な準備をしておきましょう。
治療中や、心臓病などの継続投薬が必要な動物には、非常時に備え、薬の予備を持つ習慣をつけてください。
ワクチン、ノミダニ予防、フィラリア予防など、健康管理も忘れずに!
災害が発生してから、行政の救援が動き出すまで3日かかると言われています。3日間はしのげるようにしておきましょう。
緊急退避の時、ワンちゃん・ネコちゃんが生活できるような大きなケージを持ち出せるとは思いませんが、同行して移動する時には小型のワンちゃんやネコちゃんはキャリーバックに入れてください。
災害時にはワンちゃん・ネコちゃんが飼い主と離ればなれになることも往々にして発生します。行方不明のこの子達を探すために個体識別が大変重要になってきます。
身元確認するためには迷子札、登録鑑札票、首輪、リボン、マイクロチップ等がありますが、この中で最も有効なものはマイクロチップです。マイクロチップは動物の頚部の皮膚の下に専用注射器で埋め込みます。一度装着すれば半永久的に間違いなく個体識別が可能です。
救護所内の動物達は慣れない環境でかなり緊張しているため、食欲の無いことも多いでしょう。
そんな中でも自分のいつも使っている食器なら少しでも落ち着けると思います。
マイ食器を忘れずに1、の3日間の食事と一緒に持ち出してください。
できれば健康手帳があればベストです。手帳にワクチン歴や病歴を記入し、飼い主と一緒に写っている写真を何枚か貼り付けておいてください。
ワンちゃん・ネコちゃんが、災害を無事乗り切るための頼みの綱は、飼い主であるあなた自身です。まずはあなたが無事でなければなりません。慌てずに、まず自分を含めた家族の安全を確保してください。
いくら避難所が近くても、危険地帯に指定されると自宅に戻れなくなる場合が発生します。自宅に残されて自力で生活できる動物はいません。もちろん状況にもよりますが、事情の許す限り同行避難してください。
人間もパニックになっていますが、特にネコちゃんはもっとパニックになっています。家でおとなしくても外に出ると変わってしまうネコちゃんも多いようです。逃げてしまうと見つからないので移動中は絶対に蓋を開けないようにしてください。安全な場所に着いて、落ち着いてから開けるようにしてください。
中型や大型のワンちゃんは、救護所で入るケージは無い可能性が高く、2〜3日はリードで係留して管理することになります。
係留時だけでなく、避難途中でも首輪が抜けないよう、少しきつめにしておく必要があります。伸縮性のリードや胴輪はよくありません。