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当院では、どうぶつに負担の少ない治療方法の一つとして獣医科用 半導体レーザー DVL-20を使用しています。
レーザーの ●出力 ●照射条件 ●ファイバーの種類 ●ファイバー先端部分のアクセサリーを変えることで、様々な治療に幅広く使用できます。
レーザーメスとして使用します。出血や組織への侵襲が少なくてすみます。
また血管径にもよりますが縫合糸が不要で手術ができます。
体表のイボを全身麻酔もしくは鎮静、局所麻酔で手術することが可能です。
切除部位や蒸散部位は出血もなく縫合糸も必要ありません。
動物への負担を軽くすませることができます。
歯周病は一番多くみられる犬や猫の生活習慣病です。
歯周病が進行すると歯を支える組織が腐って壊れていき、顎がもろくなっていきます。
また歯周病は心臓病や腎臓病などの原因になるとも言われています。
歯周病治療では、増生した歯肉の蒸散や歯周ポケットの歯石を除去後、歯周ポケットにファイバーを挿入し照射することで、デブリートメントと殺菌をして歯肉の引き締めを行います。
一酸化窒素放出の増加、ベータエンドルフィン放出の増加、ブラジキニンレベルの減少、イオンチャネルの正常化、セロトニン放出の増加、アセチルコリン放出の増加などの各種作用から鎮痛効果が認められています。
白血球、マクロファージ、各種組織修復細胞を活性化させ創傷治療の促進ができます。
術後の創傷治療促進にも用いられます。
ICG(インドシアニングリーン)という色素が、レーザー光を良く吸収することを利用した治療法です。
ICGを患部に注入、もしくは塗布した後にレーザーを照射すると、そのICGが存在する部位のみ凝固または蒸散を行うことができます。ICGの存在するところにレーザー光(熱)を集中させることで、周囲の正常な組織のダメージを減らします。
腫瘍細胞は42℃から生存率が下がりますが、正常細胞は43℃から生存率が下がってきます。この差を利用した治療です。
レーザーファイバー先端を腫瘍内に差込み、レーザーを照射し、温度を上昇させます。この温度を42℃以上で一定時間維持させ、腫瘍細胞のみを死滅させることが可能となります。
出力調整したレーザー光をモーターの回転によって分散させて外部から拡散照射します。
これにより、組織侵襲を最小にしながらの温熱治療が可能になります。
40℃程度の温度による自己免疫活性の向上を目的としており、皮膚冷却を行いながらレーザーを照射します。
より詳しい情報を知りたい方は日本レーザー獣医学研究会のホームページをご覧ください。
http://www.vet-laser.jp/treatment/